気密試験
現在建築中の物件にて、気密試験を行いました。
気密試験では、施工した建物にどれくらいの隙間があるか(C値)を確認します。
勿論、隙間(C値)は低い方が良いということになります。
気密性が低いと、隙間から寒い(暑い)外気が入り込んだり、室内の暖まった(冷えた)空気が流れ出てしまいます。
これでは、冷暖房の効率も下がり、快適な生活とは呼べなくなってしまいます。
いくら断熱にこだわって良い材料を使っても、気密が低ければ効果が少なくなるということです。
気密試験は、石膏ボードなどを貼る前に行い、隙間箇所があった場合、そこを埋めてから、仕上げ工程に進みます。
1999年時点で基準となっていたC値は、北海道と東北の一部を除き《5》。(C値に関して、2009年の改正省エネ法からは何故かC値の項目が削除されたため基準値がないのですが・・・)
今回の結果は、C値が【0.7】となりました。
数値に関しては、様々なとらえ方があるかと思いますが、
計画換気(家中の空気の入れ替え)をしっかり行うためには、C値は1以下が望ましいとも言われており、今回はその基準もクリア!
勿論数値は低ければ低いほど良いのですが、住まいづくりには、予算・工期もおおきなポイントになってきます。
気密にばかり注力し、その数値を得るために材料や工期を使うのか、一定の快適に暮らせる基準を満たすことを目標として、責任をもって進めていくのか。
コストパフォーマンスというと少し違うのかもしれませんが、様々なバランスを取りながら、性能もデザインも満足して頂ける住まいを目指していきたいと考えております。